20代前半の時の失敗談で、仕事の疲れから体調を崩したことをきっかけに精神を病み、暴走して貯金を使い果たした体験をご紹介します。
当時の私の実情
当時は実家暮らしでフリーターをしていました。
正社員からの転向で、最初は楽な仕事だと思っていたのですが、数年のうちに次々とやることが増えて最後は一杯一杯に。
気が付けば朝出社して昼退社、夕方から深夜まで仕事と変則的なシフトになっていました。
おそらく、これで自律神経が狂ったのだと思いますが、自分でもよくわからない位、攻撃的になり、疲れていったのです。
次第に実家では、家族との口論も増えていきました。
もともと仲の良い家族ではありませんでしたが、こちらもストレスが溜まっている上に毎日同じダメ出しをされるので、気持ちがすさんでいったのです。
やがて、肉体的にも精神的にも限界を超えたのですが、家族関係は相変わらずですし、仕事も増えていきました。
限界を感じ始めたとき
限界を超えたと思ったのは、あるネットサービスに入会する時、5回以上手続きを失敗したためです。
特に難しい手続きではなかったのですが、住所を書き間違えたり、数字を見間違えていました。
実生活でも言い間違えたり、仕事のミスも増えていったように思います。
やがて、このままの生活は維持できない、と判断するに至った私は、焦りから暴走を始めました。
車を買ってIT関係の事業を開始したのです。
今思い出しても楽しい面もあった経験ですが、流石にタイミングとやり方が意味不明過ぎました。
ほとんど冷静な判断力を失い、体力も底をついていたこともあり、酷い結果に終わったのです。
車を買ったときの話
まず、車は全てにおいて判断を誤りました。
事故を起こしたボロボロのオールドカーを衝動的に買って、フルカスタムしたのです。
給料のたびに色々やったのですが、マイナスになっているのに気づかず、カスタムが終わるころには貯金の半分ほどが消えてしまいました。
当時の私は計算力が狂っており、計画的に出費したわけではありません。
幾ら貯金が残っているのかわからず、「大丈夫だ」と判断してパーツを買いまくった結果、後で真っ青になりました。
そこまでお金をかける気はなかったのです。
しかも、オールドカーなので幾ら大切に扱っても、次々と故障します。
まだアルバイトは続けていたのですが、給料からガンガン、修理費が持っていかれます。
ただでさえ精神的に苦しい時期でしたが、次々と壊れる愛車に辟易し、気分が落ち込んでいったのは言うまでもないでしょう。
事業の話
肝心の事業の方も上手くはいきませんでした。
コネも実力も計画もなく始めたので、当然の結果です。
しかも、自分でホームページを作ったのですが、これもノウハウがなく全然、信用を得られませんでした。
アクセス数だけはある程度あったのですが、みんな、色々ページをみて去っていきました。
後で気付いたのですが、文章も色使いもコンテンツも、滅茶苦茶になっていたんですね。
事業自体には関しては、初期費用も維持費も掛かりませんでした。
IT系ですから仕入れなどもなく、大掛かりな設備も必要ありません。
事務所も自宅でしたから、ほとんど出費なしでスタートしています。
ところが、問題はその後です。
事業に専念するためと言うことで、アルバイトをやめることにしました。
当時はアクセス数が増えており、何ページか読んでくれる人が多かったので、成約まであと一歩と勘違いしていたのですね。
結果的に収入を失い、車の修理とサーバーなどの経費で貯金が削られていくようになりました。
順調に稼ぎが増えてたフリーター生活をやめ、全く先の見えない事業に専念したわけです。
かと言って仕事の依頼は来ません。
毎日何をやって過ごしてたのか殆ど覚えていませんが、ほとんどの時間をPC作業に費やして、サイトのページを増やしたりSEOの分析をしていたと思います。
当時はリンクを買ったりとか、無意味なことも多くやりましたね。
無理をし過ぎて疲弊しきった
もちろん、こんな暮らしが長続きするはずもなく、私はとうとうノックダウンとなりました。
ベッドから起き上がれなくなり、毎日12時間以上眠って、後は本を読む程度の生活を、何か月か続けたように思います。
多分、うつ病に近い状態だったのでしょう。
判断力もですが、何事にも関心を失っていました。
本も読んでいたんですが、内容は頭に入ってきません。
映画とかを見ても、退屈で仕方なく、気が付くと何時間経ったのか確かめるために時計ばかりみていました。
最終的には事業もやめて酒に走りました。
ただ、朝から飲むのはまずいので、夜だけです。
夜の酒の時間になるまで我慢はできたのですが、酒を飲むと、もう我慢ができません。
酒量が一気に増えて、2年ほどで真っ黒いタール便が出るようになりました。
そこで我に返って健康管理をはじめ、徐々に立ち直っていきましたが、通帳を見ると預金残高は殆どゼロでした。
フリーター生活では3年で200万円近く貯金してたのですが、我慢して努力した結果を全部失ってしまいました。
あの金があれば、もっと別のことができたのにと考えると、その喪失感と虚無感は言いようがありません。
この経験で得た考え
私の昔の話は、金だけではなく人生の面でも大きな失敗ではありますが、この両者はどうも、深く結びついているようです。
心身ともに辛い時は、お金の使い方は慎重に選んだ方が良いと思い知りました。
皆様もぜひ、万が一の時には参考になればと思います。
sanelizariohistoricdistrict.org
Share post:
20代前半の時の失敗談で、仕事の疲れから体調を崩したことをきっかけに精神を病み、暴走して貯金を使い果たした体験をご紹介します。
当時の私の実情
当時は実家暮らしでフリーターをしていました。
正社員からの転向で、最初は楽な仕事だと思っていたのですが、数年のうちに次々とやることが増えて最後は一杯一杯に。
気が付けば朝出社して昼退社、夕方から深夜まで仕事と変則的なシフトになっていました。
おそらく、これで自律神経が狂ったのだと思いますが、自分でもよくわからない位、攻撃的になり、疲れていったのです。
次第に実家では、家族との口論も増えていきました。
もともと仲の良い家族ではありませんでしたが、こちらもストレスが溜まっている上に毎日同じダメ出しをされるので、気持ちがすさんでいったのです。
やがて、肉体的にも精神的にも限界を超えたのですが、家族関係は相変わらずですし、仕事も増えていきました。
限界を感じ始めたとき
限界を超えたと思ったのは、あるネットサービスに入会する時、5回以上手続きを失敗したためです。
特に難しい手続きではなかったのですが、住所を書き間違えたり、数字を見間違えていました。
実生活でも言い間違えたり、仕事のミスも増えていったように思います。
やがて、このままの生活は維持できない、と判断するに至った私は、焦りから暴走を始めました。
車を買ってIT関係の事業を開始したのです。
今思い出しても楽しい面もあった経験ですが、流石にタイミングとやり方が意味不明過ぎました。
ほとんど冷静な判断力を失い、体力も底をついていたこともあり、酷い結果に終わったのです。
車を買ったときの話
まず、車は全てにおいて判断を誤りました。
事故を起こしたボロボロのオールドカーを衝動的に買って、フルカスタムしたのです。
給料のたびに色々やったのですが、マイナスになっているのに気づかず、カスタムが終わるころには貯金の半分ほどが消えてしまいました。
当時の私は計算力が狂っており、計画的に出費したわけではありません。
幾ら貯金が残っているのかわからず、「大丈夫だ」と判断してパーツを買いまくった結果、後で真っ青になりました。
そこまでお金をかける気はなかったのです。
しかも、オールドカーなので幾ら大切に扱っても、次々と故障します。
まだアルバイトは続けていたのですが、給料からガンガン、修理費が持っていかれます。
ただでさえ精神的に苦しい時期でしたが、次々と壊れる愛車に辟易し、気分が落ち込んでいったのは言うまでもないでしょう。
事業の話
肝心の事業の方も上手くはいきませんでした。
コネも実力も計画もなく始めたので、当然の結果です。
しかも、自分でホームページを作ったのですが、これもノウハウがなく全然、信用を得られませんでした。
アクセス数だけはある程度あったのですが、みんな、色々ページをみて去っていきました。
後で気付いたのですが、文章も色使いもコンテンツも、滅茶苦茶になっていたんですね。
事業自体には関しては、初期費用も維持費も掛かりませんでした。
IT系ですから仕入れなどもなく、大掛かりな設備も必要ありません。
事務所も自宅でしたから、ほとんど出費なしでスタートしています。
ところが、問題はその後です。
事業に専念するためと言うことで、アルバイトをやめることにしました。
当時はアクセス数が増えており、何ページか読んでくれる人が多かったので、成約まであと一歩と勘違いしていたのですね。
結果的に収入を失い、車の修理とサーバーなどの経費で貯金が削られていくようになりました。
順調に稼ぎが増えてたフリーター生活をやめ、全く先の見えない事業に専念したわけです。
かと言って仕事の依頼は来ません。
毎日何をやって過ごしてたのか殆ど覚えていませんが、ほとんどの時間をPC作業に費やして、サイトのページを増やしたりSEOの分析をしていたと思います。
当時はリンクを買ったりとか、無意味なことも多くやりましたね。
無理をし過ぎて疲弊しきった
もちろん、こんな暮らしが長続きするはずもなく、私はとうとうノックダウンとなりました。
ベッドから起き上がれなくなり、毎日12時間以上眠って、後は本を読む程度の生活を、何か月か続けたように思います。
多分、うつ病に近い状態だったのでしょう。
判断力もですが、何事にも関心を失っていました。
本も読んでいたんですが、内容は頭に入ってきません。
映画とかを見ても、退屈で仕方なく、気が付くと何時間経ったのか確かめるために時計ばかりみていました。
最終的には事業もやめて酒に走りました。
ただ、朝から飲むのはまずいので、夜だけです。
夜の酒の時間になるまで我慢はできたのですが、酒を飲むと、もう我慢ができません。
酒量が一気に増えて、2年ほどで真っ黒いタール便が出るようになりました。
そこで我に返って健康管理をはじめ、徐々に立ち直っていきましたが、通帳を見ると預金残高は殆どゼロでした。
フリーター生活では3年で200万円近く貯金してたのですが、我慢して努力した結果を全部失ってしまいました。
あの金があれば、もっと別のことができたのにと考えると、その喪失感と虚無感は言いようがありません。
この経験で得た考え
私の昔の話は、金だけではなく人生の面でも大きな失敗ではありますが、この両者はどうも、深く結びついているようです。
心身ともに辛い時は、お金の使い方は慎重に選んだ方が良いと思い知りました。
皆様もぜひ、万が一の時には参考になればと思います。